
回るものが大好きだった太郎。トミカなどのミニカーは、車本体ではなくタイヤをうっとり見つめていました。
(のちに車本体も好きになりましたが)
回るものつながりだったのか、時計も大好きで、ホームセンターの時計コーナーなんて最高に嬉しそうでした。
太郎の時計好きはそれだけではなかったのです。
この記事では、太郎の時計エピソードとWISC-IV知能検査の知覚推理指標について関連付けて紹介します。
誰よりも早く時計を見つける
わが家は太郎が赤ちゃんの頃からベビーサイン(赤ちゃんに手話やジェスチャーを教えてコミュニケーションをとるもの)を教えていたので、太郎がしゃべる前から意思の疎通ができていました。
なので、太郎が何を見ているのか、何を思っているのかをよく教えてくれていたのですが、あの子どこにいてもいの一番に時計を見つけるんです。
おなじみのスーパーならまだしも、始めていったところでも必ず一番に時計を見つけて、【時計!時計があったよ!】とベビーサインで教えてくれたものです。
当時はただただ「太郎ってホント時計が好きなんだなぁ。よく見つけるなぁ。」程度に考えていましたが、今思うと知覚推理指標が高いからなのかな?と感じています。
知覚推理とは?
子どもの視覚的な能力や想像力を測定する項目です。日常生活や学校での勉強にも必要とされるもので、例えば数学の問題を推測する際にも、図形やグラフを正しく理解して活用することが求められます。
知覚推理が高いと?
知覚推理の高い子は、空間認識や視覚的な問題解決能力が高いため、新しい環境でも物事を正確に理解する、特定のものを見つけることが得意です。と、効率的に解決できる傾向があります。
また、空間的な情報を視覚的に処理する能力が高いため、新しい場所でも周囲の状況を正確に把握することができます。慣れ、物事を理解するのが早い傾向があります。
太郎はWISCⅣ知能検査で一番知覚推理指標が高いんです。
だから初めての場所でも時計をぱっと見つけられたのかも
知覚推理が高いとどんな困りごとがある?
太郎の発達検査の時に臨床心理士さんに聞いた困りごとを共有します。
少しの変化にもよく気づき、物事の深い部分は別の視点を持つことができます
と言われました。一見良さそうに見えますね。ですがその反面、
- 気づいてしまうとそれが気になってしまい納得するまで進めない。やってみたくなってしまう
- 集団の中でみんなと同じことをやる妨げになる
- 自分にとっての難易度がすぐにわかってしまうため、難しいと判断した物事に挑戦しない。また、予測を立てるのが早い反面、途中の説明を省いてしまい周りに理解されない
- 授業はすぐに理解してしまい、課題を早く終わらせてしまうので待ち時間が長くなってしまいとても退屈
- 直感で答えを出しやすいので、誤解したまま作業を始めてしまう
僕の説明書かな?
まとめ
太郎が赤ちゃんの頃、時計を見つけるのが得意だったことを、WISCⅣ発達検査の知覚推理指標に絡めて考察しました。
IQは、高ければ高いほどいいわけではなく、高いと困りごとも多いということを教わりました。
